学生CMコンクールラジオ部門大賞作品
スタジオ録音風景紹介

 

先日発表されました2000年度ACC学生CMコンクール・ラジオ部門大賞受賞作品は、作品として完成して、当ホームページで公開しています。

また11月9日の贈賞式(東京有楽町マリオンでのACC CM フェスティバル入賞作品発表会会場)時にも会場で700人以上の聴衆の中、発表しました。


10月某日  
  作品録音日。
田町の録音スタジオにて収録。
当日は、大賞を受賞された小山田咲子さんも授業の合間に駆け付け、 現場に立ち会いました。
プロデューサーはFM 東京の山口さん。
12:45  
  いよいよ収録開始。
まず、録音スタッフの紹介。
       

スタジオ内で待機しているこの作品の為に集まった声優の方にも挨拶。

   

小山田さんから応募のあったスクリプトをそのまま使用。

     

山口プロデューサーと小山田さんは、台詞やニュアンスなどの細かい確認。

     

プロデューサーからは、
お母さんは設定45歳よりちょい上の47、8歳に上げてとか、
ちょっと生活に疲れを感じるようにとか、etc
細かい場面設定をしていき、シチュエーションを創造。
SE(効果音)を確認して、まず、TAKE1。

     

作品は60秒。時間内5秒ほど余り調整。
プロデューサーからは
親子のトーンの差をつけて
回想風に
もっと地声で
ナレーションは前に出ましょう
歯を食いしばってくやしみを出す感じに
と、さらに細かく場面設定を固める。
声優陣は即、対応。
TAKE2、TAKE3…静かながらも熱い空気に。真剣勝負。
SEに関しても
音調、
波のさざなみ音
水道音 食器のガチャガチャ音
エコーの入れ方 音のかぶりかた
いずれにしても0.1秒単位での調整をして仕上げていく。
創ったのはAタイプ、Bタイプ。
最後の選択は、小山田さんが決定。
14:10  
 

渾身の60秒作品 ワコールマシュマロブラしなやかワイヤー「負けない胸」編がここに完成!

広告主のワコール担当者、宣伝会議の方の見守る中で完成披露試聴。

ほっとしたところで、 終始頬を高潮させていた大賞受賞者の小山田さんに今日の感想を伺いました。



『録音に参加して』    小山田咲子

賞をいただき、録音に参加した。当日、なんと私は遅刻をしてしまい、ただでさえ緊張していた上に恥ずかしさまで加わって、真っ赤な顔でスタジオに入った。そこには声優さん、スタッフ、見学の方など総勢十数名の方々がすでにいらして、私を出迎えて下さった。「大人がいっぱい」私の緊張は頂点に達した。まずは関係者の方、声優さんに挨拶。エピソード等を聞かれる。今回の作品はもともと学校の提出課題として創ったもので、もちろんフィクションだが、まあ自分のコンプレックスをネタに創った。世の中何で得をするかわからないものだ。胸がないのが役に立つとは思わなかった。

制作が始まった。見たこともない機器の数々。あらゆる効果音が瞬時に作られ取り込まれていく。ディレクターさんの一言で声優さんの表情が自在に変化する。音の切り貼りもコンピュータ処理で一瞬の仕事である。「東京っちゃすごいところやねー」目の前の全てが初めて見聞きすることばかりで、私はやられっぱなしであった。途中何度かディレクターさんが私を振り返って意思の確認をして下さり、感動はさらに増した。惜しむらくは、私自身が興奮のあまりさっぱり建設的な意見を提出できなかったことだ。こんなチャンスに・・・!しかし完成した作品は私のイメージよりずっと素晴らしくなっており、やはりよけいなことを言わなくてよかったと確認したのであった。

それにしてもこのACC学生CMコンクール!!私のように未熟な学生の作品を形にしちょっぴりクリエイターの気分を味わわせてくれるなんて、なんと粋な企画であろうか。作品を評価していただき、プロの仕事を直に見ることが出来たのは、本当に大きな収穫だった。今後もますます多くの学生が参加できるといいと思う。私もがんばります。

貴重な体験を、ありがとうございました。



◆ ACC学生CMコンクール2001年度要項は当ホームページにて発表します。
◆ ご登録の方には概要決定次第お知らせ致します。
◆ 参考:2000年度要項

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