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#ACCヤングコンペ

応募総数175件の中から、以下の通り各賞が決定しました。
ご入賞おめでとうございます!

審査講評
安藤 美国(CBCラジオ)

誕生から71年経った民放ラジオ。伝達できるのは音だけ、というプリミティブなメディアながら、ソフトとしては日々アップデートを続けてきました。
新しいメディアが普及するたび「オワコン」と揶揄されたこともあるラジオですが、実はまだまだそのポテンシャルは衰えていません。
多くの20代・10代にとってラジオは未知のメディアであり、スマートフォンの普及により聴取できるデバイス数はかつてないほど多くなっているのです。あと聴いてもらうには、機会創出を続けること以外にありません。
今回の審査では発想力や独創性はもちろんのこと、企画を展開するための採算性、そして各ローカル局でもトライできる継続性にも着目しました。
予想を超える175点ものアイディアはどれも新鮮で、「ラジオからムーブメントを発信し続けたい」という熱意を感じるものばかりでした。おそらく応募を機に、初めてラジオを意識したクリエイターも多かったでしょうし、個人の熱量が反映しやすいメディアであることにも気づいていただけたのではないでしょうか?
今回は私たちも多くの気づきをいただき、まだまだラジオにはやれることがある、と自信を深めることもできました。
皆さんの熱意を受け止め、ラジオ文化を未来に繋げていくために実現へ歩みを進めていきます。本当にありがとうございました。私たちも頑張ります。

最終結果

※応募タイトルや企画概要は受賞者からの応募内容の通りに記載しております。

●グランプリ
「トーク甲子園」
博報堂
横山由季
博報堂
平岡咲
博報堂
竹之内洋平

中京地区の高校生がトークで頂点を目指すトークコンテンツ番組。
未来のリスナー・パーソナリティとともに新しいラジオを共創します。

受賞コメント

グランプリをいただき何よりも本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!
私たちは、コロナ禍に学生時代の青春を過ごした世代ではないですが、青春が制限されている世代に、ラジオの魅力を通して自分たちに何ができるのか?をたくさん考えた時間でした。
未来のトークのパイセン達とどんな面白いことを仕掛けられるのかとても楽しみです!

審査講評

立脇 美穂(CBCラジオ)
今回最終審査に進んだ中で、1番若い世代のエネルギーを感じられる企画だと思いました。
一度しかない青春を、このトーク甲子園に注いでくれる高校生たちを想像するだけで、とてもわくわくします。地方ラジオの良さでもある“ローカル感”もいい味が出るし、逆にそれが全国に広がればもっと面白くなりそう!と、どんどん夢が膨らみました。 “トークのパイセン”など、高校生を巻き込む施策も考えられていて、素晴らしかったです。
薄 景子(電通)
Z世代に寄り添ったインサイトフルなアイデアで、まさに地方ラジオ局のフラッグシップとなる企画だったと思います。場を明るく沸かせたプレゼン力にも大拍手。「コロナ禍で青春を味わえなかった高校生の気持ちを考えぬいて企画した」という受賞コメントに思わず泣きそうになりました。このチームの熱量がまさに青春そのものだったと思います。ぜひ実現できますように。
●準グランプリ
「らぢおまんじゅう」
東急エージェンシー
渡邊一生
Whatever
金山小桃

タイムパフォーマンスを重視する若年層にラジオ視聴のきっかけを作るため、
二次元バーコードを読み取ると切り抜きトークが聴ける饅頭のお土産を販売する。

受賞コメント

大学の後輩に六本木の高い鮨を食べさせるなどして、半ば無理やり引き入れて結成したチームでした。気心知れた仲でお互い納得のいく案を出せた自信はあったのですが、プレゼン後、正直入賞はないなと思っていたので、「らぢおまんじゅう!」と司会の武内さんに発表頂いた時はとてもうれしかったです。最後に、応援してくださった皆様、運営頂いたACC事務局様、そしてCBCラジオ様、本当にありがとうございました。

審査講評

神野 恵子(ナレーター)
一次選考の時からプレゼン力が高いなと思っていましたが、最終審査では更に人気老舗銘菓店に事前にヒアリングする等、実現性を高めていらしたのが高得点でした。クリエイティブ性、実現性、継続性、収益性、話題性、のバランスが良く、CBCラジオに限らず全国のラジオ局に広げて行ける可能性があるのも良かったです。おまんじゅうに留まらず、若者に人気のスイーツと発展させて頂きたいですね。
鷹觜 愛郎(博報堂/東北博報堂)
今までのヤングなら残れた企画が次々落ちていく。アイデアだけでは勝ち抜けない。「ビジネスを伸ばす」実装力、広がり・継続性が問われる審査になりました。らぢおまんじゅうは、ラジオトークの「旨味」を、短く切り取ってアーカイブする時短・未来設計と、地域の甘みを入り口にアクセスさせる手法に票が集まりました。「スイーツとおいしい話」の掛け算。これは、日本中の地域ラジオが実施できる、支援施策だと評価されました。
●審査委員特別賞
「Personality」
新東通信
八木孝介
新東通信
立部勇樹

「声とトーク」を切り口に、顔を見せずにつながるマッチングアプリ。
CBCラジオの番組に出演して、パーソナリティに恋の相談もできるかも。

受賞コメント

「声とトークの温かさ」というラジオの本質は企画の軸としつつも、ラジオ局と若者の距離を近づけるには今までにない発想が必要だと思い、単なるキャンペーンに留まらない斬新な企画をとこだわっていました。
それが急遽設けていただいた「審査委員特別賞」として評価いただき、非常に嬉しいです!
今回の受賞に驕ることなく、より良い企画を世に生み出せるよう精進していきます。

審査講評

寺本 有希(CBCラジオ)
実現性や地方ラジオ局の救済策としての観点から評価すると、グランプリとはいきませんでした。ただ、可能性を秘めた企画も評価されるべきとの意見もあり、審査側は最後まで悩みました。結果、急遽「審査委員特別賞」を設けることに。マッチングアプリ群雄割拠の時代にあって、放送局発でこんなサービスがあったら、大きな話題になって、下手したらビッグビジネスになるかも。そんな特別な可能性を感じさせてくれた企画です。
山本 渉(電通)
声やトークの力を起点にした企画で、ラジオメディアならではの施策になっていました。実際にやってみたいと思わせる参加性や、広がりが見えるPR力もありました。
アプリ開発にかかるコストの懸念があったのと、今回の企画をスタートにどうCBC(ラジオ番組)の魅力に繋げていくか、がもう少し深堀りされているとさらに良い提案になったかと思います。
●ファイナリスト
「おしゃべりとーくん」
電通
徳光一蕗
マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン
吉田彩音

CBCラジオでインコを飼えば、トークの引き出しが世界一になるのでは…
インコとの交流を通して「トークといえばCBCラジオ」というイメージを広げるPRアイデア。

審査講評

森永 真弓(博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所)
ビジネスコンテスト的な要素も強くなりやすい課題において「クリエイティブ」コンペにふさわしい驚きと愉快さを持った企画でした。一方でこのトガった企画の認知が浸透していないと、突然遭遇したときに面白さも凄さも伝わらず、その手法への不安が残りました。とはいえ審査中「おしゃべりとーくん」について話し合っているときは場に最もワクワク感があふれ、審査委員一同楽しんだ瞬間だったと思います。
「ラジコヤ」
電通名鉄コミュニケーションズ
今野敬太

勉強場所を探している若者に、CBCラジオが流れる代わりに格安で利用できる自習室を提供。
ラジオに触れるきっかけをつくるとともに、空き家の活用など地域課題も解決する企画です。

審査講評

半澤 未奈子(マッキャンエリクソン)
勉強する場所のない若者、増加する空き家、そして若年層に聴いてもらいたCBCラジオという、三者の問題を同時に解決する見事な視点でした。若者向けにサンプリングしたい企業も含めると四者ですね。もし実現性を高めるとすると、空き家という立地が読めないスペースをどう知って使ってもらうか、告知や拡散の導線が見えるとよりよい企画になると感じました。来年のリベンジも楽しみにしています!

応募資格

  • 1991年11月3日以降に生まれた方(公開プレゼン時に30歳以下)。
  • 個人、もしくは3人以下のチーム。複数チームに所属することはできません。
  • 学生の応募も可能です。ただし、チームの代表者は会社に所属、
    もしくはフリーランスとして活動している社会人であること(学生のみの応募は認められません)。
  • チーム全員が同じ会社であることは条件としません。
  • ファイナリスト5組は、11月2日に公開プレゼンをしていただくので、そこに参加する意思のある方。

エントリー
料金

チームにACC会員社の方がいる場合
無料※応募の際、代表者は必ず会員社の方にしてください
チームにACC会員社の方がいない場合
3,300円(税込)

各賞紹介

グランプリ
当該企画は、今後、株式会社CBCラジオにおいて実施の検討を行うことを予定しております。トロフィー1体、賞状1枚が贈られます。
準グランプリ
トロフィー1体、賞状1枚が贈られます。
ファイナリスト
賞状1枚が贈られます。

日程

8/23(火)10:00~
29(月)18:00
応募期間
9月中旬
書類一次審査
9月末
二次審査
10/11(火)
ファイナリスト発表※ファイナリストは5組発表されます。
11/2(水)
プレゼン審査場所:電通ホール

審査委員

審査委員長
CBCラジオ/編成部長
安藤 美国
CBCラジオ/コンテンツプロデュース部
立脇 美穂
CBCラジオ/編成部デスク
寺本 有希
ナレーター
神野 恵子
電通 / クリエイティブディレクター、コピーライター
薄 景子
博報堂/マーケットデザイントランスフォーメーションユニット クリエイティブディレクター
東北博報堂/エグゼクティブクリエイティブディレクター
鷹觜 愛郎
マッキャンエリクソン/コピーライター
半澤 未奈子
博報堂DYメディアパートナーズ
メディア環境研究所/上席研究員
森永 真弓
電通/クリエーティブディレクター
山本 渉

応募素材

  • 規定フォーマットを使用し、4ページのPDFとして提出してください。
    ※各ページのタイトルに沿う内容を記載していれば、タイトルの文言は言い換えても構いません。
  • 追加で具体的な表現物(映像、ビジュアル等)がある場合は、提出することができます。
規定フォーマットをダウンロード

ブリーフ

ローカルラジオの支援策
~ラジオの魅力とポテンシャルの再評価~

CBCラジオは、1951年(昭和26年) 日本初の民間放送局として誕生したラジオ局です。
愛知県、岐阜県、三重県をサービスエリアとし、地域の方々にニュースや災害情報、楽しいトークや音楽を届けてきました。

しかし、ラジオ業界は苦境で、2020年度のラジオ広告費は、前年比84.6%と下落しています。聴取率も2020年に新型コロナ禍のステイホームで若干持ち直したものの再び下降し、中京圏では、2021年12月度調査で全局個人聴取率が過去最低になってしまいました。
そのためラジオ業界では、電波の届きやすいFM波を補完放送(ワイドFM)として利用したり、radikoによってエリア外やオンデマンドでの聴取、さらにはスマホで聴取できるようにするなど努力をしてきました。

半世紀以上、地域住民に親しまれてきたCBCラジオでも、地元出身タレントの発掘を続け、深夜帯に若者向け番組を編成して新たなリスナー獲得等いろいろなアクションを実施してきています。しかし、普段ラジオを聴かない人々への訴求策や、自社番組枠(地域オリジナル放送・コンテンツ)に対する提供スポンサーの減少対策など課題としています。

ラジオが持つトークの魅力、地域ならではのオリジナリティを活かした自社制作番組・コンテンツの魅力を、ラジオにあまり触れてこなかった若者やクライアントに訴求する斬新なアクションにつながるアイデアを、デジタルネイティブの若い皆さんから募集します。

コンテンツやモノ、サービスは、地域のコミュニティとセットとなって価値が上がると言われています。radikoやネットで全国に新しいスタイルで浸透しているラジオ局と、過去の価値観にとらわれない皆さんが組むことにより、新たなプロジェクトが生まれることを期待しています。

参考資料をダウンロード

審査基準

  • 今の『インサイト』を捉えているか?
  • 問題を改善する『効果』が期待できるか?
  • 『クリエイティビティ』にあふれているか?
  • 『CBCラジオ』が実施すべき内容か?

※以下のようなものは審査の過程で選ばれない可能性があります。

  • 費用対効果が低いと想定できるもの。
  • 安易なコラボレーションで、コラボ先の企業や団体のベネフィットが計算されておらず、実施が難しいもの。
  • 実施した時に、特定の人々、団体を傷つけるなど、リスクマネジメント観点でふさわしくないもの。

応募規約

1.応募について

  • チームにACC会員社の方が1名以上いる場合、エントリー料金は無料です。
  • チームの中でどなたもACC会員社に所属していない場合は、非会員協賛金3,300円(1作品につき)が必要となります。
  • 必ず実名で応募してください。
  • 応募作品は国内外で未発表の、オリジナル作品に限ります。
  • 公平な審査を行うため、いずれの応募素材にも、応募者の所属企業や個人名が特定できるロゴや名前の表記をしないでください。
  • 一度応募を完了した作品は、応募期間内であっても作品の変更・修正は基本的に認めません。
  • 第三者の著作権、著作者人格権、商標権、肖像権、パブリシティー権、名誉・プライバシーその他の権利を侵害する作品および法令などに違反する内容を含む作品は応募できません。応募作品が権利を侵害すると判断された場合は、応募や入賞を取り消す場合がございます。また、第三者の権利侵害によるトラブルが発生した場合は、応募者の責任と負担で解決するものとし、当団体では一切の責任を負いません。

2.審査・入賞について

  • 審査内容に関する問い合わせにはお答えできません。
  • グランプリ作品は、今後、株式会社CBCラジオにおいて実施の検討を行うことを予定しております。
  • グランプリ作品に係る著作権その他一切の権利は、入賞した時点で、株式会社CBCラジオおよび一般社団法人 ACCに帰属します(著作権に関しては、著作権法第27条および第28条に規定する権利を含みます。)。この場合において、入賞作品の応募者は、株式会社CBCラジオおよび一般社団法人 ACCに対して一切の対価を求めることはできません。
  • グランプリ作品を除くすべての応募作品に関しては、入賞後、当コンペティションの名称をクレジットとして利用することを禁止します。
  • 公開プレゼンに出場するための旅費等は原則応募者自身にご負担いただきますが、遠方からの参加の場合は規程により一部補助できる場合があります。詳細は出場決定時にご相談ください。
  • エントリーに際して、本規約、および応募要項に反する事実が確認された場合、また何らかの不正が発覚した場合、当該エントリーについては審査対象外とし、受賞後であっても取り消される場合があります。またこの場合、エントリー料金は返却いたしません。

3.各種取得情報の取扱い

  • 当団体は各種取得情報を厳重に管理し、漏洩および第三者による閲覧の防止に最大限努力致します。
  • すべての入賞者の所属会社・個人名は、ACCに関連する様々なイベントや媒体に使用します。
  • 応募者へは、当コンペティションに関する各種イベントのご案内をすることがございます。

4.その他

  • 転居等により入賞者の連絡先が不明の場合は、入賞を取り消すことがあります。
  • 株式会社CBCラジオへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。
  • 当コンペティションは、事前の予告なくスケジュール・内容の変更を行う場合があります。
  • 作品応募をもって上記規約に同意したものとします。

主催

一般社団法人ACC

協賛

一般社団法人ACC