6月22日

アメリカ強し。
グランプリはNIKE「Tag」!
※写真をクリックすると大きな写真がご覧いただけます。


朝10:30からのフイルム部門記者会見に参加してみた。
部屋の入口には、テーブルが出ていて、ワインやジュースのドリンクが用意され、毎年集うジャーナリスト達がワイワイとやっている。その中に石井達矢さんを発見。
初めてお会いするが、手をぐるぐると振ってしまった

審査会もすべて終わり、ほんとうにリラックスした様子。
審査会の感想を伺うと…(発言まま)
「こりゃ、あかんとおもたら、
『ファーザー、マザー、アサクサ、ゴー』ってなもんでやったんや!」
「なんやかんや、いつも最後は人間や」
「広告らしいのは、ブロンズ、シルバーやな。ゴールドは包み直さなあかん」
「審査の後は、一人抜け出して、カジノや、負けやけどな」
まだまだお話したかったところで、タイムアウト。
カンヌスタッフに記者会見が始まるのでと、部屋のなかへと促された。


WINNER’S LISTが配られ、審査委員長からの短い話の後、質疑応答が40分ほどあり、終了。
グランプリは、NIKE「Tag」。61カ国から5059本のエントリー作品の頂点にたった。

ジャーナリスト賞、音楽賞も「Tag」だった。
日本は「鯨イマジネーション」がシルバーに輝いた。
もちろん、この結果内容については、今夜の贈賞式まではオフレコである。

会場内に戻る。プレス&ポスター作品掲示のフロア―には、マイクロソフト社のブースもあって、10数台のコンピューターが使い放題になっている。普段はずっと混み合っていたけど、今日はショートリストの2日目
さすがに空いていた。
ちょっとACCのサイトを覗いてみる
出てきた出てきた…。後ろからイタリア人のグループが興味深そうに、覗きこんできた。
「えっ、これ、カンヌ?、ここ?」なんて、色とかライオンのロゴとか日本語の入り方とかが、どうやら可愛く見られているようで、「ラブリーでいいじゃん!」と言われた。

午後は少し街をぶらついて、よく歩けば、食材のお店が豊富だ。

図り売りのオリーブオイル屋 を見つけた。
夕方はビーチ で小休止。

もうこの海岸線を歩くのも最後。
今夜は贈賞式とガラディナー。
正装しての15分歩きは結構汗だく。
男性はさすがにジャケットを脱いで会場まで向かう。
19:40セレモニースタート
カテゴリー別にブロンズから発表。
シルバーとゴールドは場内で作品上映 し、ゴールド受賞者は登壇してライオンをGoodby氏より贈呈される。
受賞シーンはとてもシンプル。
途中
「Advertiser of the year」は受賞のスウオッチグループNicolas G.氏がビデオで挨拶をし、
「Journalist’s Award」(ジャーナリスト賞)はNIKE「Tag」
「Lion for Excellence in Music」(音楽賞)もNIKE「Tag」
「Agency of the Year」(最優秀広告会社)はイギリスのSaatchi&Saatchi、
「Palme d’Or」(最優秀制作会社)は、イギリスのGorgeous Enterprisesの発表と贈賞が入る。
最後はグランプリで締めくくられた。
タイトル:「Tag」
広告会社:WIEDEN+KENNEDY Portland
制作会社:GORGEOUS ENTERPRISES/ANONYMOUS CONTENT London/Culver City
Tag=鬼ごっこ。タッチアウト、「(おにごっこで)つかまえたっ!」
それは突然街で肩をタッチされたことから始まる。路上、ビルのエントランス、歩道、そして地下鉄構内まで…。
音楽も印象に残る作品。90秒を短く感じさせる作品だ。
場内から拍手喝さい。同じナイキの『PLAY』シリーズからは、「シャドウランニング」もゴールドに入っていた。
セレモニーが終了すると赤絨毯を受賞者も審査員も入り交じって降りて、一度広場に出る。
午後9時半なのにまだ明るい。
そのまま、バスに乗り込みガラパーティーの会場へ。
ライオンズ デイリーはこの日だけは、朝配布ではなく、夕方贈賞式の後入賞リスト付きで配られる。
海沿いに巨大なパーティー会場が用意されていた。楽団に囲まれながら、場内へ進む。
ガラディナーといいつつ、ビュッフェスタイル で自由に席を取って好きに過ごす感じだ。やはりライオンを囲むグループがひときわ華やかだ。
会場内に人が少なくなり、どうやら花火が近づいてきたようなので、デッキへ出ていった。
ここに集まったゲストの為に、音楽に合わせた花火が始まる。
プライベートな花火の演出がゴージャスだったカンヌの日々を締めくくった。
この1週間、すごくリッチな日々だった。こんなに漬かって、酔って、これ以上の贅沢はないだろう。満腹後の充実感をCMで味わった。
今、日本に戻るルフトハンザの中でもまだ入賞リストを見ている自分は、ちょいとCMオタクだ。


  シルバーに堂々入賞。贈賞式会場内で上映。拍手で迎えられる。
パーティ会場からそのまま、マルティネスのバーに集結。
ホテルのバーはもちろん、ロビーに玄関、そして向かいのバーまで人で埋め尽くされている。
この騒ぎ 、朝まで続く。
 
   
  会場でサイバー審査員の福田敏也さん(博報堂)にお会いした。ご自身の作品は見事ライオン(ゴールド)獲得!おめでとうございます。 いろいろな資料を詰めこむとトランクが持ち上がらないほどの重量感  
 
     
《最後にちょっと御礼》

まだCMのこと学んでいる身の上ながら、カンヌに参加し、こんな日記を公開してしまいました。内容はお恥ずかしい限りかと思いますが、こういうカンヌの過ごし方もあるよ、と軽く流していただければうれしいです。途中どうしても画像が飛ばなかったりで失礼致しました。最後までお付き合いいただきまして御礼申し上げます。

最後に耳よりなアフターカンヌ情報!
今年のこのカンヌの入賞作品上映会を10月16日有楽町マリオン午後スタートで実施致します。フイルム審査会で世界中の審査員相手に「ファーザー、マザー、アサクサ、ゴー!」で見事決めてきた?審査員石井達矢さん(電通関西)が解説してくださいます。今からスケジュール入れておいてください。

こちらの日記のこと、上映会のことなど、ご意見ご感想ございましたら、ACC事務局までお気軽にどうぞ。

<完>

[ 戻る ]