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 夜19時。会場からホテルに戻り、さっそく企画開始。
まずは具体的な企画を考える前に、何をメッセージにするべきか、何を言うべきか、について議論する。それぞれがひとりで考え、時間を区切って持ち寄る、という作業を何度か繰り返した。公共広告が来るものとばかり思っていたので、予想外の課題になかなか焦点がつかめない。しかし、表現の面白さ以前に「何を言うか」が重要なポイントになってくるはずと考え、そこにじっくり時間を割いた。
 25時。様々なアイデアを出し議論をするなかで、やっぱりアテネのオリジナリティである「人間回帰」をメッセージにしよう、という結論にいきつく。すでにたくさん企画が出ていたが、ここからあらためて、そのメッセージを軸に企画を始める。
 28時。企画が決まった。いろいろ悩んで、議論を重ねた結果、決めた。「これはいいものになるんじゃないか」そう話し合い、明日の制作作業の計画を立てた。


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