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AC6 SPARK開催!

本イベントでは、国内外のヤングクリエイティブコンペティション(主に、ACC YOUNG CREATIVITY COMPETITION、YOUNG LIONS、YOUNG SPIKES、YOUNG LOTUS)に応募するためのチームビルディング及びヤングクリエイターの交流を目的としております。
当日は、予選を想定したグループワークや、ヤングコンペOBからのアドバイス、ドリンクと軽食を交えた交流会も予定していますので、新たなチャレンジをしたい!というヤングクリエイターの皆さま、ぜひご参加ください!

コンセプトメッセージ

ヤングコンペに挑戦してみたい。
でもどんな人と組んだらいいかわからない。
そもそも相方がいない。そしてどう戦っていいか分からない。
そのような悩みを持つ人たちは、たくさんいると思います。

若手クリエイターの登竜門と呼ばれるYOUNG LIONS、YOUNG SPIKES、YOUNG LOTUS、
そしてACC YOUNG CREATIVE COMPETITION。

予選シーズン本番に向けて、
相方のマッチング、若手の交流、ヤングコンペOBからのアドバイスを
目的とした交流イベントを開催したいと思います。

相方がいないから、参加しないのはもったいない。
戦い方を知らないで、挑むのはもったいない。
チャンスは8/4(火)、8/7(金)の2回。

その日はちょっと仕事を早めに切り上げて、
自分の未来のために時間を使ってみませんか?

当日は、予選を想定したグループワークや
ドリンクと軽食を交えた交流会も予定しています。 新しい出会いをお約束します!

AC6 SPARKメンバー一同

AC6 SPARK 2026 開催概要

日時
<day1>2026年8月4日(火)時間:19:00~22:30(18:30受付開始)
<day2>2026年8月7日(金)時間:19:00~22:30(18:30受付開始)
会場
LIFULL Table(東京都千代田区麹町1-4-4 1F)
参加費
3,850円(税込/軽食・ドリンク含む)
※ACC会員社割引、デザイナー・エディター先着割引あり
参加条件
・1995年11月1日以降に生まれた方。
・何れかのヤングクリエイティブコンペティションへの挑戦を目指す方。
TIME TABLE
18:30~
受付開始
19:00~
OPENING
19:30~
SPARK TIME アイデアをぶつけ合いお互いのスキルを測るためのグループワーク
21:00~
Matching TIME 軽食やドリンクと共に、参加者同士自由に交流
22:30
終了
ファシリテーター
中川 諒氏(クリエイティブディレクター/恥研究家)
その他
ヤングコンペの実力者の方、OB/OGの方もご参加いただく予定です。
お断り
・参加条件を満たさない方
・リクルーティングを目的とする方
・恋愛を目的とする方
・ネットワークビジネス・金融商品等の勧誘を目的とする方
その他、運営の判断でお断りする場合がございます。
主催
ACC
企画・運営
Gradivus Inc. 黒川雅貴

Cannes Lions 2026:クリエイティビティが問い直される時代へ

Published: May 2026

黒川 雅貴 Masaki Kurokawa

Gradivus Inc.代表。2014年の開業後、2016年に法人化。一般社団法人 ACC、Cannes Lions 日本事務局などでアワード運営、システム開発ディレクション、広報・SNS企画を担当。
2014年よりCannes Lions Japan公式Webサイト、Young Lions Competitionsの運営に携わる。国内外のクリエイティブアワード運営・アドバイザーとしても活動。クリエイティブ業界の情報基盤整備と発信に注力。自称「アワードおじさん」。

2026年のCannes Lions International Festival of Creativityは、クリエイティブの本質が問い直される節目の年になるだろう。
生成AIの急速な進化、ブランドの社会的役割の再編成、そしてエンターテインメントとの融合が同時に進行する中で、世界最大級の広告・クリエイティブの祭典は、「何ができるか」ではなく「何をすべきか」を問う場へと変貌しつつある。
昨年2025年のCannes Lionsでは、AIの活用が前景化した一方で、興味深い逆説が浮かび上がった。それは、AI時代だからこそ「人間にしかできない、感情と文脈への訴求」がより求められるという現実だ。同時に、日本からも多くのクリエイティブがグローバルな舞台で評価され、アジア太平洋地域の存在感がさらに明確になった。
今年2026年は、この流れをさらに加速させる年になる。2025年のカンヌから見えた潮流と課題を踏まえながら、今注目すべきポイントを整理する。

1.生成AIは"ツール"から"共創パートナー"へ——しかし本質は「人間らしさ」

昨年2025年のカンヌではAIセッションが相次ぎ、生成AIの影響の広がりが顕著だった。しかし、受賞作品の詳細分析から見えるのは、AIの活用そのものよりも、AIとの向き合い方の分化だ。
実際のカンヌ2025の受賞事例には、以下の特徴がある:
・Google「PROJECT VOICE」:生成AIを活用しながらも、社会課題(聴覚障害者向けの新しいインターフェース)への向き合い方が評価された
・NTT「INTERFACE OF HUMANITY POWERED BY NTT」:AIの力を借りつつも、テーマは明確に「人間らしさ」と「テクノロジーの調和」
・日本視覚障害者柔道連盟「VISIONGRAM」:技術の活用よりも、社会への問いかけと可能性の提示が評価を集めた
つまり、2026年のカンヌで評価軸となるのは、「AIをどう使ったか」ではなく、「AIを使って、人間にしかできない価値をどう生み出したか」という点だ。アイデア開発や表現の拡張においても、クリエイターとAIが如何に共創するかが問われている。

2.「パーパス経営」の本質化——「言っていること」と「やっていること」の一致が厳しく見られる時代へ

2025年のカンヌライオンズの大きな特徴の一つが、「社会全体のパーパス実現を根底にした施策の増加」だ。社会課題への向き合い方や企業としての姿勢は、もはやマーケティングの装飾ではなく、クリエイティブの中核となっている。
注目すべきは、単なるCSR的なメッセージングではなく、「人間ならではのつながりや日常生活の喜びに焦点を当て、笑いや共感で社会の分断を埋める施策」が高く評価されたということだ。
2026年に向けては、この傾向がさらに深まるだろう。企業が「何を言うか」よりも「何をしているか」が厳しく問われる。ブランドがステークホルダーにとって「信頼できるパートナー」か「自分たちの価値観を共有する存在」かが、クリエイティブの質的評価の分岐点になる。

3.AI時代だからこそ「感情」と「文脈」が差別化要因に

興味深いパラドックスがある。2025年のカンヌでは、AIを活用した施策が数多く受賞した一方で、最も高い評価を受けたものは、「単なる技術革新ではなく、当たり前のこととして人間の感情に訴えかけるもの」だった。
これは、データドリブンな時代にこそ、人間的な温かさや、ユーモア、予期しない喜びといった「数値化しにくい価値」が、ブランドとの接点を決定付けるということを示唆している。
実際、2025年のカンヌではCulture & Contextセクションに新たに「Use of Humourカテゴリー」が追加された。これはクリエイティブにおけるコメディ要素の観点からのエントリーを促すものであり、単なるメッセージングから「人間的な共感」へのシフトを象徴している。

4.広告とエンターテインメントの境界の消失——「体験設計」がクリエイティブの新しい形

近年の受賞作品を見ると、広告とコンテンツの境界は急速に曖昧になっている。ブランドがストーリーテラーとして機能する中で、視聴者にとって「価値ある体験」を提供できるかが鍵となる。
2025年のカンヌでは、単発のキャンペーンよりも、フィジカルとデジタルを横断した「接点全体の設計」が高く評価されている。これは、マーケティングの対象がもはや「商品を売る」のではなく「ブランドとの関係を深める時間全体」へとシフトしたことを意味している。

5.日本のクリエイティブの現在地と国際展開の課題

2025年のカンヌライオンズにおいて、日本のクリエイティブは引き続き国際舞台での存在感を示している。この背景には、過去数年間の着実な成長と、新たなクリエイティブの担い手たちの台頭がある。
なぜ日本のクリエイティブは国際舞台で評価されるのか——そして、更なる飛躍の鍵は何か。
その答えの一つは、「ローカルな文化や視点をグローバルな文脈にいかに翻訳するか」という課題にある。日本特有の「美意識」「物の見方」「人間関係の捉え方」は、グローバルなクリエイティビティの競争において、独自の武器となる。しかし、それがただの「エキゾチック性」で終わらず、世界中の人々の感情に訴える普遍的なテーマとして昇華できるかが問われている。
2025年の受賞作品から見えるのは、ローカルな視点から出発しながらも、人間の根源的な課題(社会参加、障害者との共生、ジェンダー論など)に取り組むブランドの施策が、最も高く評価される傾向だ。これは、日本のクリエイティブ産業にとって、国際競争での差別化要因となり得る。

6.次世代クリエイターの登竜門——国際ヤングコンペティションの重要性

Cannes Lionsにおけるヤングライオンズコンペティションは、若手クリエイターにとって重要な登竜門として知られているが、それに加え、アジア太平洋地域を中心としたヤングスパイクスやヤングロータスといった国際的なコンペティションも、次世代人材の成長機会として大きな役割を果たしている。
こうしたコンペティションに共通する特徴は、限られた時間の中で、課題に挑む形式である。ここで求められるのは発想力だけでなく、スピード、チームワーク、そして社会課題への理解といった総合力だ。これは、現代のクリエイティブ環境において不可欠なスキルでもある。
さらに注目すべきは、これらのコンペティションが、単なる「スキルの競争」ではなく、「異なるバックグラウンドを持つクリエイターが、同じ課題に対してどのようにアプローチするか」を可視化する場であるということだ。
日本からも多くの若手クリエイターがこれらの舞台に挑戦しており、国内での選考や育成の取り組みは、グローバルおよびリージョナルな舞台への重要なステップとなっている。今後、こうした複数の国際コンペティションを通じて、日本の若手人材がグローバルな課題にいかに取り組み、世界と接続していくのかは、大きな注目点の一つと言えるだろう。

7.2026年に向けた5つのキーワード

2025年のカンヌ受賞作品と業界動向分析から、2026年のクリエイティブトレンドを読み解く上で重要な5つのキーワードが浮かび上がる:

The Brand:「らしさ」の再定義
ブランドアイデンティティは、もはや視覚的な一貫性だけでは不十分。ブランドが「何を信じているか」「どのような社会を想像しているか」が、感情的なつながりを生む。

AI with Purpose:「なぜAIなのか」の明確化
AI活用は技術的なトレンドではなく、社会的な課題解決の手段として位置づけられる。

CMO's New Role:経営層の意思決定への関与
マーケティング責任者は、ビジネス戦略と社会貢献の接点を設計する「戦略的パートナー」への進化が求められている。

The Hidden Side:透明性と多元性
企業活動の「表」だけでなく「裏」も含めた、全体的な一貫性が評価される時代へ。

Safety Net Creation:レジリエンス経営の可視化
不透明な時代において、ブランドがステークホルダーのセーフティネットとなれるか——それが新たな評価軸。

まとめ

Cannes Lions 2026は、単なるトレンド発表の場ではなく、クリエイティブの本質が問い直される場となるだろう。
AI、パーパス経営、感情的な価値——これら一見矛盾する要素が、実は同じ方向を向いていることが明らかになりつつある。それは、「人間にしかできない価値を、いかに組織の中で実現し、社会に届けるか」という問い。
2026年のカンヌの動向は、今後の広告・マーケティング産業だけでなく、企業経営全体の方向性を占う重要な指標となりそうだ。特に日本のクリエイティブ産業にとって、ローカルな知見をグローバルな課題へ昇華させるチャンスは、すぐそこまで来ている。

こうした国際的な潮流を踏まえ、日本国内でも次世代クリエイターの育成と社会への発信を目的とした取り組みが加速している。ゲーミングコミュニティとクリエイティブの交差点から生まれる新たなムーブメント、その一つがAC6 SPARKである。
国際的なカンヌの議論が日本のローカルシーンにどのように影響を与え、若き世代がいかに新たなクリエイティブの地平を開くのか——その現場から、次世代クリエイティビティの鼓動が聞こえ始めている。